iphoneの故障原因というとガラス面の破損、液晶ディスプレイの無灯、バッテリ寿命などが多いですかね。どんなに大事にしててもバッテリー寿命は迎えてしまうので大体の人はここで新しいiphoneを買い変えてますよね。
つい最近もiphone15シリーズが登場し世間が騒いでいる今日頃だが
我が家では未だにiphone6s~8が現役です。
筆者・・・iphone7
奥・・・iphone8
息子・・・iphone6s
娘・・・未所有
YouTubeで修理動画がたくさん落ちていて非常に参考になるので、壊れると父親力を発揮して故障修理をがんばっています。
そんなところでつい先日、息子のiphone6sが液晶が映らなくなり交換しました。そこでブログに挙げて儲けてやろうという魂胆であります!!( *´艸`)
事前準備
- ☆液晶ディスプレイ(新品)☆iphone修理ドライバーセット(後ほど紹介)
- ピンセット
- ☆吸盤(後ほど紹介)
- ヘラ類(後ほど紹介)
- 充電機材
- 水分が入ったペットボトル 500ml(他でも代用可能 クワシクは解説内で)
※ページ後半に購入実績のある機材の類似商品リンクを貼っておきます。
作業開始
症状の再確認
何が問題なのか症状を把握しておくのがトラブルシューティングの基本。
問題が何がゴールが何かをしっかり把握しておきます。
ほとんどの場合、ガラス面のヒビによる液晶交換が目的かと思いますが、今回の症状は「液晶が映らない」なのでこういう時は視覚的に電源が入っているのか確認する必要があります。
・ホームボタンを押すと反応あり ⇒ ソフトウェアと内部バイブレーションの正常確認
・他の電話機から発呼して鳴動あり、会話可 ⇒ 通信環境、マイク、スピーカーの正常確認
概ね、このような感じで被疑故障デバイスを細かい側面から追跡します。
結果から言うと液晶が映らないだけでスマホとしては正常に動作しているっぽいので液晶交換で対処します。(ここで初めて液晶部品や道具を発注する)
まずは電源OFF
この時点では用意する部材がすべて揃っていることが条件です。
では電源を落としましょう。
・・・。画面が映らないから電源落とせない。。。
うすうす気づいていたので筆者は数日、充電をせずにほったらかして電源が切れるのを待ってました。
ホームボタンを押して電源があがっていないことを再確認したら修理再開です。
(液晶ガラスの割れの人はすみやかに電源を落としてください。)
筐体開封
まずは液晶ディスプレイとボディ部を固定するネジ2本を取ります。(ここだけ星形の特殊ネジ)
液晶ディスプレイとボディの間にギターのピックみたいなヘラを強引に差し込む。
差し込むには、吸盤を使って相互にひっぱって隙間を作ってからヘラをねじ込みます。
※私がiphone修理で一番大変な工程がここだと思ってて、右下の状態にするだけでも最初は30分以上かかった(-_-;)
液晶ディスプレイとボディの間に防水シールで接着されているので、
ピックが1度差し込めたら隙間に沿ってピックをスライドさせます。
両側面スライドできたらピックは不要です。
両側面の粘着がはがれても液晶部分の内側にある爪でひっかけているため簡単には開きません。
先に画像を下に貼ります。
この爪はヘッド側のみでホームボタン側や両側面にはありません。見えるかな?
上記の爪を外すように液晶部分をゆっくりホームボタン側にスライドしながら持ち上げます。
強引に引っ張ると中のハーネスやコネクタが破損するのでジワジワ力を入れながらスライド&持ち上げるようなやり方です。(力の入れ具合は感覚で覚えるしかないです。。。)
次の写真は爪が完全に外れて液晶部分が開けるようになった状態です。
左下の写真位、液晶部分が開ければ、ヘビーな作業は終わりです。
右下の写真で注意点があります。見てわかるように液晶をボトルに立てかけてますね。
液晶部分と本体部分がハーネスで接続されていると完全に開けません。この後行うハーネスを外す作業が終わるまで液晶が引っ張られないようにペットボトルなどで支えましょう。
液晶ディスプレイと本体の分離
いよいよ液晶部と本体の分離作業です。
液晶部と本体の接続は3本のハーネスで接続されていますが、ハーネスを外部から保護するためにアルミカバーがかぶさっている。アルミカバーを固定しているネジを外しアルミカバーを外します。
アルミカバーを外すと接続しているハーネスのコネクター部が2つでてきますが、実は全部で3つ。
左下の①のコネクターを外すともう1つ出てきます。
これらのコネクターを外すときには左下の図のようなヘラを利用します。指で取るには細かすぎてうまく引き上げられません。
先端がヘラのようになっている。コネクターの下にヘラ先を食い込ませ、テコの原理で引きはがします。
3つのコネクターを切り離すと、液晶部分と本体が分離できます。
※分離後の写真がない。。。
この時点ではまだ液晶部分に乗せ換えるパーツがありますので捨てないでください。
液晶部のパーツ回収
ここで新品の液晶ディスプレイを開封しますが、新旧で比較するといくらかの違いがあります。
・スピーカー及びカメラ部の有無
・マイク部、ホームボタンの有無
・ハーネスの本数(新品は開封直後は2本です)
不足部品は旧ディスプレイから載せ替える必要があります。
※画像はハーネスの違いのみで他の部品の相違点が取れてませんでした。
スピーカー部周辺
旧ディスプレイのスピーカー部周辺から回収する部品は全部6つです。
名称がわからないので何と言っていいものか。。。
左から
・固定カバー(?)
・スピーカー(だと思う)
・カメラ
・スマホ背面のライトを放つ部分の・・・
・カメラのクッション材・・・。
・カメラのレンズ部を収容するプラスチック
まず上記の部品を固定するカバーのネジを取ります。
ネジを取るとカバーの下に埋もれているスピーカーを先に取り出します。
カバーはディスプレイのハーネスに密着している金具にささえられるよう、粘着性のバンドテープとセットになっています。(右下の写真で赤枠の部分)これらを切らないようにヘラでゆっくり剥がして取り出します。
次にカメラ部ですが、これはディスプレイ筐体に接着されているのでヘラでめくり取ります。
※右下の拡大写真を参考
他とりのこされたもの(下記写真の赤枠)も接着しているのでヘラで取り出します。
クッション材は余裕で取れますが、スマホ背面のライトを放つ部分のプラスティックと
カメラのレンズ部を収容するプラスチックはなかなか手ごわいです。
ヘラだけだと全くびくともしませんでした。
私は精密ドライバーのマイナスをヘラの代用にしてなんとか取りました。
ホームボタン周辺
続いてホームボタン周辺です。
ここでは、ホームボタンのみです。
ホームボタンを支える金具のネジを取ります。
背面パネルからはみ出してるコネクターとホームボタンから伸びているハーネスがジョイントしてますので、ヘラで切り離します。
ホームボタンのハーネスもディスプレイ筐体に張り付いてますのでヘラでめくり取りましょう。
ここまでくればホームボタンを外側から押し出すと難なく取り出せます。
背面パネルの取り外し
お題ごとく、背面パネルの取り外しです。これは楽勝です。
赤枠のネジを取ります。
注意点はヘッド部に1つだけ横向いているネジがありますが、これだけネジ穴がやや小さいので、
ネジを間違えないようにしてください。
※他のネジが大きいからそもそも刺さるものしか刺さらない。
ディスプレイの部品取り外しは以上です。
いよいよ次章からは新品ディスプレイの準備です。
新品の液晶ディスプレイへの部品装着
ここからは旧ディスプレイから取り外した部品を同じ手順に沿って元に戻していきますので、これまでの手順を逆に進めていけば完成になりますので、注意点やポイントだけを抑えていきます。
背面パネル装着
ヘッド部のネジは忘れがちになるので先にしっかりつけましょう。
液晶パーツの固定
ホームボタン周辺
ディスプレイ側のハーネスとホームボタンのコネクターを結線する前にハーネスの上下を気にしてください。
このハーネスは折り重なるように設置されてますが、順序が違うとコネクター同士が向き合わなくなります。
スピーカー部周辺
iphoneの交換部材には青いテープが張られていますので剥がしましょう。
カメラ周りの部品取り付けは、取り外しより楽なはずです。
取り付け終えたらハーネスの順番を合わせるようにしてください。
液晶ディスプレイと本体の接続
コンセントの結線とコネクター固定金具の取り付けまで終えたら、iphone筐体を閉じ・・・ないでください。下の図の状態まで追いついたら次工程に行きます。
閉じる前の動作テスト
一度、筐体を閉じてから電源が入らないなどの問題が起きると、また筐体を空けなければいけません。
大変なので、閉じる前に最低限、画面に表示されるかは確認しましょう。
画面表示を確認したら電源を落とします。
※ やろうと思えば画面操作や通信確認なども行えます。できる限りこの時点で確認できることは確認することをお薦めします。
液晶ディスプレイはめ込み
簡易テストが正常に終えれば、いよいよ筐体を閉じましょう。
電源がつくことは確認できているはずなので、起動を待ちます。
最終テスト
ここからは交換後の動作テストを行います。確認項目とそれに対するテスト方法を記載します。
確認項目 | テスト方法 | テスト結果 |
映像投影 | 充電後の自動起動による画面投影 | アップルロゴが表示され再起動後のパスコード入力画面が表示されること |
画面操作 | パスコード入力 | 正常にiOSにログインできること |
受話・マイク | 電話による発着信 | 適当な相手に発信して会話ができること 適当なスマホから着信してもらい会話ができること |
SIM | 同上 | |
通常通話 | 同上 | 同上。未契約の場合はテスト省略 |
ネット通信 | LINE通話の発着信 | 発信/着信どちらでもよいので正常に相手と通話ができること |
カメラ | 写真撮影(フラッシュ付き) | 正常な写真が撮影でき、iOSの「写真」アプリに記録が残ること |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はiphone6sによる液晶ディスプレイの交換でしたが、iphone7/8でもおおよそは同じ流れで交換を行います。iphoneの液晶ディスプレイの交換ができれば他の部品交換もある程度敷居が下がり自分でできるようになります。
まずは優良なブログや動画を探して交換できますのでチャレンジしてみてください。
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